市民参加による自然エネルギー導入、
低炭素街づくり
飯田市は、「環境文化都市」を目指し、地元企業・市民・NPOなど地域ぐるみで様々な環境問題に取り組んでいます。中でも、市民ファンドを活用した先進的な太陽光市民共同発電事業モデルをいち早く実現したのが飯田市です。これまでの取組に、街区更新のマネジメント等の中心市街地まちづくりモデルのノウハウを融合し、おひさまともりのエネルギーでエネルギーの地産地消を実現します。
EXAMPLES
取組例
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飯田市再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例による分権型エネルギー自治の推進
市民が地域環境権を行使して、持続可能な地域づくりを目的に取り組む再エネ事業を推進。これまで8件の事業を創出している。
地域環境権条例で設置した「飯田市再生可能エネルギー導入支援審査会」により、市民主導の再エネ事業の事業化を全面的にサポートしている。 -
太陽光市民共同発電事業
地域の事業者と連携して、一般住宅や公共施設や事業所の屋根等を借りて、初期投資0円での太陽光パネル設置を行い、太陽光発電を普及している。
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小水力市民共同発電の推進
上村地区小沢川において、小水力発電からの農山村振興を図るため、地域住民が事業主体となる全量売電型小水力発電事業の構築を目指している。
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木質バイオマスエネルギー利用の推進
地域に豊富に存在する木質バイオマスエネルギーの利用推進のため、小中学校や市内の温泉施設、一般住宅等で、ペレットストーブ、ボイラーの利用を推進している。
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地域ぐるみ環境ISO研究会による省エネ活動の推進
地域ぐるみ環境ISO研究会は、地域の事業所が「環境ISO」をキーワードに連携し、自主的・主体的な運営を行っている。ISO14001の認証取得の相互支援、従業員・職員を通じての市民の環境意識の向上、地域版EMSの構築と普及、温室効果ガス削減に向けた省エネ等対策の普及、市の環境行政への支援などの活動を行っている。
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りんご並木のエコハウス・旧飯田測候所を拠点とする低炭素ライフスタイルの発信
省エネ建築技術と地域産材により建設されたエコハウスと登録有形文化財である飯田市旧飯田測候所を拠点にして、市民の低炭素ライフスタイル実践を誘導する様々な啓発事業を行っている。
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自転車市民共同利用システム(電動自転車・クロスバイク・マウンテンバイク)
市民や観光客などに自転車を無償貸出し、移動手段の低炭素化を推進。長期間の貸し出しにも対応しており、多くの市民や来訪者が利用している。
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ラウンドアバウト交差点による低炭素都市型交通政策
既設のラウンドアバウトの社会実験を経て、新たに市内で信号機を撤去しラウンドアバウトを設置した。ラウンドアバウトサミットも開催し、この取り組みを全国に情報発信した。信号停止時のアイドリングが必要なく、環境にも配慮した交通政策である。
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市内防犯灯のLED化
新たな環境産業の育成の視点から、飯田市及び南信州・飯田産業センターのバックアップを受けた地元企業グループが開発したLED防犯灯によって、市内の防犯灯約6,000本をLED化した。