島嶼型低炭素社会システム
「エコアイランド宮古島」
沖縄県内でも有数の海の青さが魅力の宮古島市は、人口約5万に対し、年間約40万人の観光客が訪れる観光都市です。環境負荷の増加や資源の島外依存が課題であることから、いつまでも住み続けられる島を目指し、平成20年に「エコアイランド宮古島宣言」をしました。島中に広がるサトウキビ畑、降り注ぐ太陽や風などの自然の恵みを活用し、エネルギーや資源の地産地消に取り組み、島嶼型の低炭素社会システムを構築します。
EXAMPLES
取組例
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エコアイランド宮古島周遊エコツアー整備事 業
EV 用の中速充電器を観光施設に設置するとともに、 メガソーラー施設の展望台、 及びエコツアーの拠点施設を整備し、エコアイランドのブランド化による観光の振興を図る。
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全島エネルギーマネジメントシステム(EMS) 実証事業
電力需要の状況を把握しつつ、電力消費の見える化や需要の制御を行い、将来的には、再エネを含む島全体のエネルギーの効率化を実現し、ビジネスモデルの構築を目指す。
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来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業
小規模離島である来間島に太陽光発電や蓄電池設備を設置し、島内の消費電力全てを再エネで賄うことを目指すことにより、小規模離島における再エネの利用モデルを構築する。
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宮古島メガソーラー実証研究設備
沖縄電力(株)は、 離島の独立型系統へ、 太陽光発電設備を大量導入した場合の実系統へ与える影響を把握するとともに、蓄電池による系統安定化対策を確立するための実証を行っている。
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再生可能エネルギー出力変動抑制システム実証
再エネの利用において蓄電池を用いた出力安定化手法の代替として上水道の揚水ポンプシステムやヒートポンプ機器の運転制御による出力変動抑制技術の有効性を検証する。
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宮古島市バイオエタノールプロジェクト事業
当市の基幹作物であるサトウキビ由来のエタノール製造、E3 燃料流通及び残渣物の活用により、資源循環の仕組みを構築し、サトウキビの高付加価値化を図る。
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メタン発酵設備(株式会社 多良川)
泡盛製造過程で生じる蒸留粕を活用し、工場内にあるメタン発酵施設にてバイオガスを発生させ、ボイラーの燃料として利用することにより、重油の使用量を低減化する。
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エコハウスを活用したエコ啓発事業(市街地型・郊外型エコハウス)
蒸暑地域において、エネルギーを使わずにいかに快適な住環境を提供できるか。遮熱や通風の技術を取り入れたモデルハウスを市民等に公開し、広く啓発する。
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電気自動車移動図書館
移動図書館に電気自動車を活用し、車両から得られる電源で図書管理用の PC を利用することで、電気自動車の多様な利用方法について啓発を図る。
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宮古島市小型電動モビリティ等の活用に係る社会実験プロジェクト
超小型 EV 及び再エネと蓄電技術による充電ステーションを活用し、CO2 排出削減、移動の経済性向上、災害時の安心感の確保等、離島における活用モデルに繋げる。
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宮古島市小型電気自動車事業化モデル実証事業
島内の関係団体が連携し、小型電気自動車の製作・走行を目指すことにより、島内の人材・技術の育成、産業・観光振興の基盤構築を図りつつ、将来の事業展開の可能性を探る。