KESEN AREA

気仙広域

気仙広域環境未来都市

大船渡市、陸前高田市及び住田町は、岩手県の沿岸南部に位置し、気仙地域として古くから共通の文化・経済圏を構成しています。大船渡市は国の重点港湾の一つである大船渡湾を有する港湾都市、また、陸前高田市は風光明媚な海浜都市、さらに、住田町は原木の調達から木材加工に至るまで一連の循環型木材供給システムを構築している林業のまちとして発展してきました。
東日本大震災により、太平洋に面する大船渡市と陸前高田市が未曾有の被害に見舞われましたが、数々のプロジェクトの推進、プロジェクト間の有機的な連携により、環境・社会・経済の3つの側面の価値を相乗的に創出しながら、被災地の創造的復興の先導的な役割を担う、世界に誇れる環境未来都市を目指します。

EXAMPLES

取組例

  • 蓄電池を付帯したメガソーラーなど再生可能エネルギー発電所の建設

    小規模都市における部分的な地産地消型エネルギーシステムを地域分散型のソーラーなど再生可能エネルギー発電と大規模蓄電池及び蓄電システムによって実現する。

  • 既存電力と再生可能エネルギーのハイブリッド・エネルギーシステムの構築

    電力事業者と密接に連携を図り、既存の発電と再生可能エネルギー発電によるハイブリッド(既存の発電がある場合の自然エネルギー利用システム)・エネルギー供給システムを構築する。

  • 再生可能エネルギーを活用した公共施設の整備

    公共施設に太陽光発電池、蓄電池などを設置し、再生可能エネルギーを活用しながら施設全体のエネルギー消費を最適化するとともに防災機能の強化を図る。

  • 住宅用太陽光発電システムの設置促進

    住宅用太陽光発電システムを設置する場合に補助金を交付し、住民の環境に対する意識の高揚及び再生可能エネルギーの普及を図る。

  • コンパクトシティの整備

    被災した中心市街地の整備にあたり、高齢者にやさしく、かつ、環境負荷の軽減されたまちとするため、都市機能の集約化や効率的な施設配置を図る。

  • 交通弱者向け移動手段の整備

    高齢者など交通弱者の利便性を高めるため、中心市街地と周辺地区とを結ぶオンデマンド等の生活に根ざしたコミュニティバスの導入を図る。

  • 医療・福祉・介護の先進的連携モデルの構築

    超高齢化社会に対応し誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指すため、地域医療・介護情報ネットワークシステムを構築し、モデル運用を図る。

  • 定置型蓄電池工場誘致等による新産業の振興

    定置型蓄電池の生産工場や木質バイオマス燃料の製造プラントなど、環境関連産業の誘致、振興を図る。

  • 先端技術及びノウハウを活用した農業及び水産業の振興

    再生可能エネルギーを活用した植物工場の設置や水産加工場へのエネルギーマネジメントシステムの導入などのハード面、ブランディングやマーケティングなどのソフト面の支援を行う。

  • 地場の産業を活性化する環境共生型木造住宅の開発

    地元産の木材を最大限に利用し、高い断熱性、気密性を持ち、太陽電池、蓄電池などを備えた環境共生型木造住宅のプロトタイプをつくる。